旅行シーズンでスリや盗難が多発 バルセロナ日本国総領事館も注意喚起

スペインは夏休みが始まり、旅行シーズンに突入したことを受け、バルセロナ日本国総領事館が旅行者に対しスリや盗難の注意喚起を促した。

また、カタルーニャ州警察モススダエスクアドロや、各現地メディアもスリや盗難の映像を放送し、旅行者へ注意を喚起している。

日本国総領事館が把握しているスリや盗難の手口は以下の通り。

●地下鉄車内において,リュックサックから金品を盗まれる「すり」が連続発生しました。
●外出時は手荷物を体の前で持つように,日頃から心がけてください。特に観光地等の人混みや,地下鉄,バス,路面電車等の公共交通機関内では,リュックサック等の手荷物は体の前で持ってください。

【ポイント】

1 地下鉄におけるリュックサックからの「すり」の発生状況等
(1)発生状況
7月3日(火),地下鉄サグラダ・ファミリア駅構内から地下鉄車内にかけて,及び,アシャンプラ地区からグラシア地区を走行中の地下鉄車内において,リュックサックから金品を盗まれる「すり」が連続発生しました。
(2)手口
被害者が地下鉄に乗り込もうとする時や,地下鉄車内にいる時に,犯人が被害者にもたれかかってくるなど,体を密着している間に背中に背負ったリュックサックの中から,金品を盗むものです。
(3)防犯のポイント
外出時は手荷物を体の前で持つように,日頃から心がけてください。特に観光地等の人混みや,地下鉄,バス,トラム等の公共交通機関内では,リュックサック等の手荷物は体の前で持ってください。

2 当地における盗難被害例と防犯のポイント
(1)「ケチャップすり」
ア 被害例
路上や観光地において,被害者にケチャップや緑色の液体を服に付着させ,親切を装って拭き取っている間に,金品を盗まれる被害が発生しています。
イ 防犯のポイント
ケチャップ等を付着させられた場合でも,「手荷物から目を離さない」,「手荷物を体から離さない」ことを心がけてください。
(2)「偽警察官を装ったすり」
ア 被害例
観光地において偽警察官を装ったすり被害が発生しています。
イ 防犯のポイント
偽警察官は,警察手帳のような物を一瞬だけしか示しません。「安易に所持品に触らせない」,「無視してその場から離れる」,「近くでパトロール中の制服警察官がいたら助けを求める」,「112番(日本の110番に相当)へ通報する」ようにしてください。
(3)「置引き」
ア 被害例
レストランにおいて,犯人が食事中の被害者に声を掛けてきて,注意を引きつけている間に,椅子等に置いていたバッグ等を盗まれる置引き被害が発生しています。また,ホテルや空港等において,チェックイン等の手続中に,荷物等を盗まれる置引き被害も発生しています。
イ 防犯のポイント
「所持品から目を離さない」,「食事中は常に所持品を膝の上に又は両足に挟んで置く」ことを徹底してください。
(4)「車上ねらい」
ア 被害例
高速道路のサービスエリアや路上等において,「タイヤがパンクしている」,「ここは駐車禁止場所だ」などと,言葉巧みに被害者を降車させ,その間に車内に積んでいた金品を盗まれる被害が発生しています。
イ 防犯のポイント
「降車する際は必ずドアロックをする」,「車内に貴重品を置かない」ことを徹底してください。

このほか、モススダエスクアドロ自治州警察もSNSを介して手口を公表。 左手に衣類などの「何か」を「ひっかけて」右手で対象物を奪うのが定石とみられている。 楽しい旅行を盗難などで台無しにさせないよう、人混みだけでなく、人気のないところでも荷物の監視は十分注意してください。

服屋でのスリの手口一例

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