石州和紙がバレンシア州の19世紀のお祭りポスター修復に一役

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スペイン東部バレンシア州にある自治体スエカで保管されていた19世紀に作られたお祭り用のポスター4枚の修復に、日本の有名和紙”石州和紙”が一役買ったことが分かった。
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修復されたポスターは、自治体スエカで1892年、1895年、1896年、1904年に作成されたお祭り用のもので、保存状態が悪く、折り目が付いていたりなど、損傷が激しかった。

自治体スエカが伝えたところによると、まず初めにポスター表面に付着している不純物を取り除く。 次に表面をアルカリ溶液で湿らし、破れた部分や折り目を直すとともに、石州和紙を張り付け、上から小麦澱粉を溶かした水を吹きかける。 その後乾燥させ、欠損したイラスト部分などを修復する。

修復されたポスター4枚は現在スエカ自治体で保管され、当時の色彩を取り戻したポスターを見て、ラケル・タマリット市長は非常に満足のいく結果であると感想を述べた。


今回修復作業を行ったのは、バレンシア州保全修復研究所(ICV+R)で、アベル・グアリノス所長は、「非常に重要な”紙”は修復保全に役立っており、ICV+Rが行うRibera地方の修復に関しほぼ全てで利用している。」とのこと。
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修復されたポスターは、当時8月下旬から9月にかけて行われるお祭りに関するもので、踊りや花火、気球などのプログラムがかかれている。

今回使われた石州和紙とは、島根県西部、石見地方で製造される和紙で、重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産などの指定を受けている。

-修復している様子-

ソース
http://arxiu.sueca.es/page/desembre-2017-cartells-festes-patronals-1892-1895-1896-1904

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